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色の効果

 色が私たちの人生に影響を与えるという理論は、1840年に、著名な哲学者であり詩人であったゲーテによっていきいきと展開された。色の理論に関する彼の著書「色彩論」は20世紀はじめまで、このテーマを扱った決定版だと考えられていた。1921年に、ゲーテ派の学者で色彩論の権威であったドルフ・シュタイナーは、次のようにノートに書きとめている。

 色の中で生きること

 色からしか表現は体に広まらない

 色の表現から感情が広まる

 感じられたり、表現された色から衝動が広まる

 色が感情を生み、感情が行動を導くと、シュタイナーは明言している。色はいつでも私たちを人生という織物に織り込む針である。色は光であり、光は人生そのものであるからだ。

 色が人生に与える深い影響は、私たちの手の及ばない二つの因子、つまり昼と夜、あるいわ光と闇によってみずからの存在が司られていると気がついたときにはじめてわかるのであろう。あらゆる生命は日中のまばゆい赤色やオレンジ色、黄色によって活力を得、夜の青色や藍色、紫色によって活力が鎮まり、そして回復する。こうした事実を目のあたりにして、スペクトルの一方の端の赤は活力を与え、他の端の青は元気を回復させることがはじめてわかった。この知識を使って、エジプトのヒーラーは、心と体の病気の両方を癒すために特定の色を身につけることを患者にすすめた。有名なギリシアの哲学者ピタゴラス(彼の理論は建築の基礎となっている。)は、キリスト生誕の500年前に色による治療をおこなっている。

 色は脳中央の二ヵ所で知覚される。色に対する視認、区別、命令、美的反応といった、主として文化の発展や公的教育からうまれるものは、脳の中でも学習能力があるとされている皮質と呼ばれる部分から生じる。色に対するより反射的かつ直観的な反応で、私たちの身体機能全般に深い影響をあたえるものは、比較的未発達の中脳から生じる。このことから、色に対する反応は脳の奥深いところで設定されておる、人生のプロセスにおける発展全体とおおいに絡んでいるといえよう。光が身体の生理学的なプロセスの刺激や統制にとても重大な役割を果たしていること、色は異なった波長の光を私たちが知覚しているものにすぎないことを考え合わせると、論理的には色が異なれば生理学的にも心理学的にも私たちに異なった影響を与えることにならないだろうか?この疑問に対する答えが明らかになるのは、私たちが虹を眺めて、この自然の奇跡が私たちの気持ちにどう影響を与えるのかを理解するときである。そうすると色の重要性や、人間が順応している虹のスペクトルの重要性がとりわけはっきりとわかるだろう。

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光による様々な効果

 

 

 

 

 

 紫色の絵画

 

 藍色の絵画

 

 青色の絵画

 

 緑色の絵画

 

 黄色の絵画

 

 オレンジ色の絵画

 

 赤色の絵画

 

 

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各色の特性

 

紫色の特性

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その他の色の特性

 

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