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色の心理生理学的影響

 ジュラードは、1958年に心理学の博士論文としてきわめて包括的な研究を提出した。いろいろな色の光を見た時に、心理生理学的な機能に現れるさまざまな影響を評価したものである。彼の研究目的は、次の二つの問題を調べて解明することであった。

1、赤や青といったさまざまな色合いを見ると、異なった感覚や感情が生じるだろうか。

2、見ている間に異なった感覚や感情が湧いてきたら、それに対応して、自律神経系の機能、皮質の活動、主観的な応答にも変化が表れるだろうか。

 ジュラードの研究では、同じ明るさの青色、赤色、白色の光が24人の成年男子の前におかれたスクリーンに10分おきに別々に投じられた。赤い光のときには、血圧、手のひらの伝道度チェックによる覚醍度、呼吸の動き、まばたきの周期が増加した。一方、青色と白色では減少した。心臓の動悸は赤色と青色では目立った差はなかったが、色が違うと被験者の感じ方も大きく異なった。青色の刺激は、くつろぎ感を増し、不安や敵意を和らげるが、赤色の刺激では緊張や興奮が高まるのがはっきりとわかった。赤色による刺激の間、不安のレベルが生理学的な活動や心の乱れの増加と関連しているのは一目瞭然であり、青色の刺激ではまったく逆であった。ジュラードの研究を要約すると、自律神経系と視覚皮質(視覚を扱う脳の部分)は、青または白い光で刺激しても、赤い光による刺激ほどには影響をうけない。同じ1958年にハリー・ウォルファース博士も自律神経系を反応の指標に利用して、色が人に及ぼす影響を測定したり予見したりできることを実証した。博士の膨大な実験研究によると、血圧、脈拍数、呼吸速度の増加(上昇)は黄色で最大、オレンジ色で中ぐらい、赤で最小となる。一方、減少(低下)の度合いを見ると黒で最大、青で中ぐらい、緑で最小となる。彼が得た知見は、図4にうまく示されている。B・S・アーロンソン(1971)、j・j・ブラックとj・シック(1974)も、ジェラードやウォルファースと同様、特定の色が心の状態、呼吸速度、脈拍数、血圧に影響することを発見した。

 

 

 

 

 

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 藍色の絵画

 

 青色の絵画

 

 緑色の絵画

 

 黄色の絵画

 

 オレンジ色の絵画

 

 赤色の絵画

 

 


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