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スペクトロクロム

 ガーダリーは、1873年インドに生まれ、1897年にはじめて先人たちの色の理論を評価し、その後23年かけて独自の治療システムの基礎を研究した。1920年に研究が完成すると、スペクトトクロム研究所を設立し医学界の内外を問わずスペクトロクロムにたずさわる人々の訓練を始めた。三巻にわたる彼の著作「スペクトロクロム測定方百科」は1933年に出版されている。

 冶癒の科学にはぞんざいなアプローチではなくて数学的な正確さと再現性があって然るべきだと、彼は常々感じていた。こうした前提をふまえて、彼はあらゆる生物の基本となっている化学元素に目を向けた。分光器で観察すると、励起状態になればどの化学元素も放射スペクトル線と呼ばれる特徴のあるはっきりした色帯の光を放射することを、パビットと同様に彼も確認した。元素に固有の周波数の放出は、フラウンホーファー線と知られ、特定の元素を同定できる指紋であるといえる。さらに、励起した元素に白色光をあてると、元素はこれまで放出していた周波数をすべて白色光から吸収してしまう。つまり、どんな光でもそばにあれば、励起した元素は自分が放出する周波数をその光から吸収するのである。その光はこうした元素の栄養素になるといえよう。

 励起(活性)状態の元素が光を<発し>、光からエネルギーを<吸収する>ことから、こうした元素を数多く使ってオーラのように光を発している生きた人間の体も当然光を吸収しているはずだと彼は考えた。こうした推論に基づいて体内の各元素のフラウンホーファースペクトルを研究した彼は、元素度とに一番強い色を確定して、その色をこれまでにわかっている生理学的な機能と関係付けた。特定の元素が発する一番強い色はその元素が体内で果たしている機能と関係がある、ということを彼は論理化したのである。したがって、この色を治療に使えば、体内における元素の活動を助けることになるはずである。

 ディンジャーは、広範は研究を音感と結びつけてスペクトロクロムの治療に使う数値的に正確な十二色のカラーフィルターのセットを開発した。この十二色のフィルター(赤、オレンジ、黄、レモン、緑、青緑、青、藍、スミレ、紫、赤紫、深紅の各色)が投光器の中に収納されていて、図5に示されるように、体の必要部分に直接トネイトされる(照らされる)。ディンシャーは<トネイション>という語を用いて、「人体にスペクトロクロムの各色を照らすこと」を表した。

 長年にわたる診療の結果、基準となるパターンがいくつかあることがわかった。そのパターンによりある基本的な状況にはどの色を使えばよいかを決める手がかりが得られた。緑色が体の平衡と関連すると考えた彼は、緑色またはそれに近い色(レモン色、青緑色)をトネイションに必ず含めるようセラピストにすすめた。彼は、レモン色(緑色と黄色とが半々)を「慢性的な場合の選択肢」と考えて、長引く不調にはこの色を使うようすすめた。一方、トルコ石色(緑色と青色とが半々)を「急性的場合の選択肢」と考えて、日の浅い(急性的な)症状に使った。紫色、深紅色および赤紫色)(あるいはそのどちらか一方)を使うと、心臓や循環器系もしくは性殖系をはじめとするすべての症状に効く。紫色は活動過多のときに、深紅色は不活発なときに、赤紫色はバランスをとるときに使われる。無気力の場合にはレモン色(緑色と黄色が半々)とオレンジ色(赤色と黄色が半々)を併せて使うのが一番である。感覚が麻痺している場合には、これに赤色を加える。藍色は痛み、出血、膿瘍を伴うあらゆる症状に利用される。

 ディンシャーの理論はまだ科学的には認められていない。しかしながら、彼の手法が成果をあげていることは、利用したすべての人々によって実証されている。声高に彼を支持する人々の一人がケイト・ボールドウィン博士である。フィラデルフィィア婦人病院で23年間主任医師を務めていた彼女は、病院でも自分の診療所でもスペクトロクロムシステムを利用している。1926年ペンシルバニア医学会の臨床会議で、スペクトロクロムの医学的な価値を彼女は次のように述べている。

 この六年ほど私は、体の機能を回復する際の色の作用に細心の注意を払ってきた。本心を明かすと、病院と自分の診療所で約三七年間医療や手術に精力的に関えあってきたが、色を使えば他の手法をあれこれ組み合わせるよりもすばやく正確な結果が得られるし、患者に与える負担も軽い。従来の治療がうまくいかなかった後に、機能が回復した症例も多い。もちろん手術の必要な症状もあるが手術の前後に色を使うと、良い結果が早く得られる。捻挫、打撲、外傷といった類はいずれも、他の治療法より色を用いる方が効果てきめんである。敗血症も生体の性質に関係なく治ってしまう。心臓障害、喘息、花粉症、肺炎、眼の炎症、角膜の潰瘍、緑内障、白内障もこの治療で楽になる。

 ヂィンシャは、正式には医学教育を受けていないものの、著書「スペクトロクロム測定百科」が刊行される頃には、少なくとも四つの名誉医学学位を授かっていた

 

 

 

 

 

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