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光と人間の機能

 ほとんどの人は起きている時間を室内で過ごしているし、日々の栄養摂取には日光が欠けているので、健康、生産性、福利全般に関して室内の環境について議論することが重要である。人間の機能調整と発達に与える照明(および他の因子)の影響について、最もわかりやすくそれでいてあまり知られていないのは、ダレル・ボイド・ハーモン博士が「調整された教室」の中で行った先駆的な研究である。ハーモンのプロジェクトは1938年に始まったが、その年テキサス州保健省が開始した子供の発育についての長期的かつ包括的な計画の一環であった。研究を主体とするこの計画は、生徒の健康の保護と増進を目指し、学校制度が担う役割の一部として始められた。計画の初期段階で、勉強中の生徒が感じる身体的および心理学的な問題を明確にするために綿密な人物調査記録が作成された。生徒の障害に関連がある、あるいは障害をもたらす要因と思われる教室内のもろもろのことも調べられた。最初の三年間に、健康と教育に関する問題のために十六万人以上の生徒が選ばれ、物理的な環境を査定された教室の数は四千以上にのぼる。このデータの予測分析によると、小学校を卒業するまでに生徒の半分以上に、観察可能かつ予防可能な欠陥が平均して二つ現れてきた。この欠陥を教室の要因と関連ずけると、障害の多くは眼が光の刺激を受ける時に起きる身体の活動と関連している、ということが浮き彫りになってきた。この知見に基づき、教室の環境に不都合な物理的要因をコントロールする方法をつくりあげる目的で、1942年に集中的な研究が開始された。1946年、研究で得られた知見をすべてつなぎ合わせて、高度で先進的な実験センターをつくる計画の基礎とした。このセンターの目的は、最適な採光、座席配置、室内装飾を決めることによって、最小の努力で最大の学業成績を上げることである。それから一つの学校が選ばれて、適切な変更が実施され、実験的な研究が半年間行われた。研究のはじめに、これまで明らかになった健康上の問題を厳選し、半年後に再び査定した。生徒の問題に関しては、次のごとくかなり減少するものがいくつかあった。

問題綱目

減少率(パーセント)

見るのが困難

65

栄養上の問題

47.8

慢性的な感染症

43.3

姿勢の問題

25.6

慢性的な疲れ

55.6

 身体の健康が明らかに改善されたのに加え、学業の到達度にも似たような結果がいくつか見られた。カリキュラムや教育原理や方法論を研究したり、議論しとうとする試みはこれまでのセンターではいっさいなかったとはいえ、ハーモンの研究がきわめて意義深いのは、子供たちの学習環境でよく見過ごされる身体的な関心事に注意を払っている点である。たいていの研究は、からりにカリキュラムに対する必要性を一番重視している。ハーモンの研究は、教室の環境と健康や学習能力との関係をはっきりと実証している。ただし、光に向ける関心が、光の分配に向けられるあまり、分配される光の質にまで及んでいないきらいはある。

 

 

 

 

 

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