オレンジ色の生理的影響

　赤と黄を同量ずつ混合するとできるオレンジ色は、そこに含有している黒色量で決まる明度の違いによって、限定色にも汎用色にもなり得る。カリフォルニア州サンタバーバラにあるワーグナー色彩研究所は、限定色について「上級の色であり、限られた人にだけはっきりとした反応があらわれるようにアピールする色」と定義している。また同研究所は汎用色については「下級の色であり、より広くたくさんの人にアピールする色」としている。限定色としてのオレンジは、ものを買おうとしている人にとって非常に重要な意味をもつ色である。この限定的な色としてのオレンジは、概して限られた人にだけアピールをする。一方、汎用色としてのオレンジはアピールする人の範囲をそれほど限定しない。この色は大多数の人にアピールをし、オレンジ色のものやイメージに対するプラスの反応を引き起こすのである。

オレンジ色の生理的な影響は、

　・　摂食中枢の活動が高まり、食欲が増進する。
　・　休養を促し、眠気が高まる。
　・　血流が遅くなる。
　・　青色と組み合わさると、落ち着き、平穏、安心といった感じをもたらす。

→ オレンジ色の絵画作品

各色の生理的影響

■ 青色の生理的影響

■ 緑色の生理的影響

■ 黄色の生理的影響

■ オレンジ色の生理的影響

■ 赤色の生理的影響

■ 茶色の生理的影響